今日は残務整理で朝から会社へ。
雨降ってはいたけど、やっぱりバイクで出社。
打ち合わせも幾つかしたけど、その一つが過去に飲酒で一歩間違えると警察沙汰になるような問題を2回も起こし、また最近では職務の怠慢で問題となっていた契約社員の契約延長可否についてだった。
今僕は人事を外れ、管理部門としての企画立案や管財、リスクマネジメントを担当業務としているので、今回はあくまでもリスクマネジメント部門の責任者としての立場で意見を求められていたのだ。
僕の会社は過去に3人のお子さんを橋の下、海に車ごと叩き込んでしまった職員の所属した自治体の出資を受けていることもあって、アルコールによる問題は非常にSensitiveだという事もあるし、件の彼が過去起こした問題もお酒がらみで懲罰にかかるなどで決して看過できないような内容ではなかった為、契約延長に対しては疑問アリとして意見を出さざるをえなかった。人の、家族の一生を左右するような意見を言わなければならない時って凹むなぁ、と。
結局経営陣の判断もあって、契約延長は1ヶ月のみとし、その後の更新をしないということで決着したとの事だった。
遠い昔、僕はバイクに乗る親友を飲酒、無免許、盗難車、信号無視、未成年という救いようが無い輩に事故を起こされて亡くして以来、お酒を断ってたんだけど・・・まぁもうそろそろ良いだろうって飲もうとしたら、お酒を受け付けない体になってしまっていたので今はお酒を全く飲めない。だから実はお酒で問題を起こすって実感を伴わない行為だったりする。
(まぁ上の理由でお酒で問題起こすヤツには容赦なくなってしまう傾向があるので、これはこれで問題)
なんだかこういった事もあって、仕事に身が入らなくなっちゃったので、そうか・・・飲酒で問題になった例の場所行ってみよう、となった。
次第に雨は強くなってくるし暗くなってきたので、これはいけない雰囲気だなぁ・・・なんて思いながら、結局志賀島を一周(笑)
雨に霞む福岡市内、シーホークホテルにYahoo!ドーム、福岡タワーを望みながら一服してたけど、当然バイクには一台も会わない。会うわけ無いか~(爆)
で、所期の目的をという事で、またぞろ先ほどの橋へ。
福岡市東区、海ノ中道に位置する雁の巣と、香椎沖に造成された人工島とを結ぶこの橋は最近では幹線として使用されているんだけど、そんな道路であの事件は起こったんだなぁ・・・と。
ご両親の気持ちは結局、所詮は第三者である僕には普通に過ごしていれば一生わからないんだろうけど、あの時のご両親の置かれた状況や思いは、その何分の1だろうけど想像はできるし、この想像力さえあればとても飲酒で問題など起こせないだろうに。。。
やっぱり昨今、よくVOXのこの場で話題に出ている『想像力の欠落』なのだろうか?それだとするとあまりにも悲しいし、いかにも愚かしい。
人間の学習能力って精々こんなもんなのかも知れないし、きっと動物と人間の大きな違い、言語を使い道具を使うという事と、哲学をする想像する。
このうちの後半部は自己を如何に律するかでその多寡は大きく左右される気もするし、決して自分はこれが出来ているなんて思えないし、僕もああいった愚かしい事をこれからもやってしまう危険性はあるんだろうな・・・。
そんなとっても空のドンヨリに感化されてなのか、少し考え込みながらエンジン音と風切り音、雨音を聴きながらの走りでした。
最近は嫌な事があっても、こんな時間の過ごし方で少しなりとも自分の考えや思いを整理できるので、こんな時間が凄く貴重だな。うん。
[いいですね]
そうですね、herorinさんの言われるとおり、現場に行くと恐ろしい、あの高さから落ち、それでも暗い海の中に潜ったという母親の話は居たたまれなかったですよね。最近今回のような事が社内やその周辺で起こるたびに、お酒に限らず色々な要素で人間って落とし穴に自ら落ちているように感じますし、きっと自分のタガが何かで緩む瞬間ってあるかもしれないなぁ、と考えると怖くなる時あります。
[いいですね]
[いいですね]
ちかぱぱさん,ちょっと辛い決断を迫られた日でしたね.でも,その人(派遣さん)の人生に多少なりとも波が立つとしても,過失に対する責任は負わねばならないものですし,なにより,あの悲惨な事故のように,もっと大きな波が起こってしまう前に,自分を見つめ直す良い機会になってくれるのではないでしょうか.日本の人は,アメリカの人と違って,自分の過失を他人のせいにはしませんけれど,その裏返しに,自分のことは自分で責任をとらなければならない,という意志も低いのだと思います.ちょっと前のフィレンツェの落書きの件にも通じますが,許されないことをしてしまった後に対する覚悟と,そういう状況に追い込まれないための予防/熟慮が個々人に求められますね.でも,矛盾するようですが,やってしまった人に対し「この人にも人生があるのだから,なんとかならないものか」と考え,何か解決策を模索しようとする気持ちは,日本の大きな美点の一つだとも思います.あまやかしにも繋がる諸刃の剣ですが・・・.蛇足ながら,フィレンツェの落書きの一件は,私は,あの処分はとても良かったのではないかと思っています.色んな方が色んな媒体で「連れていって消させろ」「弁償させろ」と声高に言っていたようですが,そんな便宜的かつ義務的な解決をしたら,当の本人達に何も残らないですから.リセット/取り返しがつかないことはつかないままです.どうしたって元通りにはならないという厳然とした事実を知り,一方で真摯に自省し,謝罪した結果,許されたという暖かい人の気持ちに触れることが出来た訳ですから,何より大きな勉強になったのではないかと思います.・・・なっているといいんだけど・・・.
[いいですね]