//
表示中
Uncategorized

働くということ

 僕は大学入る前も、そして大学に入ってからでも足踏みしたのでサラリーマンとなったのはバブル景気が弾けてからと比較的遅いんだけど、それでも中年の域に達して、そろそろサラリーマンとしては折り返し点が近づいてきたな、と感じるようになってきた。

この間転職は2回経験してきたし、何時も自分自身の後ろには断崖絶壁が存在するかのような、何時も追い込まれた気持ちに苛まれながら走ってきた、そんな気がしている。

今はメディア系の企業で、企業統治やリスク管理、個人情報保護管理やらに携わってきているけど元々は営業職を皮切りに、そのサラリーマン生活の長い期間を人事労務施策全般を主フィールドとして仕事をしてきた。それだけに『人を管理する』事もさる事ながら『いかにして働き甲斐を持たせるのか』を重視してきたつもりだ。

そういった中でも常々残念に感じているのが、日本におけるサラリーマンとして仕事をする人々のモチベーションの劣化であるとか、事なかれ主義の横行、当事者意識の欠落といったところだ。

根源的な話をすると、これはきっと日本における教育のあり様や国家観といったものにまで行き着くんだろうけど、まずは目に見えて後退している『人は城、人は石垣』といった『人材を大切にする』という、企業として最も投資すべき事項がココのところ10年程度の『空白の10年』でかなり劣化した事が主因であるとも思う。

何故僕は働いているのか?という根源的なテーマを投げかけた時、今の若い世代はその殆どの場合本当に夢も知謀もあって、それを生かすフィールドに飢えているに関わらず、それをどう生かしていくかを教え、考えてやるべき僕を初めとする中間管理職や経営陣が、不幸にもこの失われた10年で『大切にされた経験が無い』が為に彼ら若い世代に教え伝える事ができていないし、いわゆる5S等を伝える事で『嫌われたくない』という、例の事なかれ主義が頭を擡げて伝える事さえ出来ていない。

そんな調子だから自己実現という美名の下で自己中心的な言動が会議でも横行し、自己が所属する企業において自分が何を為すべきなのかについて思考停止している場合が多く見受けられる。

行き着く果ては自己利益誘導と、縮小均衡を標榜するかのような目標、目的意識の低さになっている。

誤解を招かない様に記述すると、僕は何でもかんでも『目標管理制度』を叫び『行き過ぎた成果主義』を金科玉条の如くとなえる現在の状況は否定的だ。

差を付けられたな、と思うのはココ10年ほど、良い悪いは議論の外としても欧米企業は新興国における人材獲得と、就業機会就業条件の機会均等を推し進め、企業で働く人々に『最大のパフォーマンスを発揮しうる』ホスピタリティを整え次の10年を見据えている。最終的には、人は金銭的リターンだけでは動かない。そこに働き甲斐があるからこそ働くのだと思う。

企業のグローバル化は否が応でも進んでる現代において日本の企業とは差が開くばかりだ。

残念ながら日本の国家基盤が資本主義経済である以上(規制が厳しい日本が果たしてグローバルスタンダードの資本主義市場経済なのかはココでは議論しないけど)、教育の現場を初めあらゆる場面において、こういった社会基盤、制度の劣化は影響するわけで、今後の国際社会の中での日本という国の像が霞んでいきかねないという懸念は常にもっている。

企業人として、せめて若手には夢や知謀をもって将来に望んで欲しいし、子を持つ親としては子供たちが将来に夢を持てる社会の実現をしていきたいと思っている。

確かに弱者に対するセーフティネットは重要だが、モチベーションは機会が同一で頑張った人が頑張った分だけ正統に報われる事で保たれると信じるし、そういった社会、企業であって欲しいと思っている。

ようやく決算期を終え、部下の業績評価、今年度目標の策定などが少し目鼻が付いた今、今年の自分自身の仕事に取り組む姿勢を今一度考え直す意味でもこの記事を書いてみた。

深いテーマだけど、今やらなければ本当に地盤沈下してしまいかねない、そんな気がする。

 

 

もう一度読み返す良い機会かも知れない、そんな気がする今年の初め。僕は今年、何を為す事ができるのだろう。

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する

広告

ディスカッション

働くということ」への3件のフィードバック

  1. [いいですね]

    投稿者: herorin | 2008年1月19日, 2:18 pm
  2. 日本的なデザイン、石庭であるとか水墨画であるとか・・・美しいなぁ、日本の文化ってと思うんですけど、デザイン不採用みたいに言って実は黙って使用みたいな行為・・・。これは真逆の美しさのかけらも無い行為。。。同じ日本なんですね、これでも。
    僕の周りでもそういった事を地でやって、それを我が手柄にする様な輩も居ましたから否定できないお話で・・・。
    流石に僕はそういった輩とは馬が合う筈も無く袂を分って来たわけですけど嫌ですね、正義感丸出しにしていた若い時期ではないんですけどそれでも吐き気がしますね。
    企業の名前が自分の傘と考える輩が如何に多く、そういった輩が僕の書いた今回のブログテーマともオーバーラップして・・・。
    でもですね、僕は今年、少し自信が出てきてるんですね。だから今回の記事は年末見たときに僕が何処まで遣れたかを確認するための試金石でもあるんです。
    いまはherorinさん初め、多くのお会いした事が無かったような方々とお話しする機会が出来たことで凄くインスパイアされているところがあり、モチベーションは最近では一番高いんじゃないかと。
    長いコメントだなんてトンでもないです、僕は好きですから(笑)、それに僕も長いし(自爆)!
    何時も真剣で手ごたえ十分なお話、本当にありがとうございます!!

    投稿者: ちかぱぱ0723 | 2008年1月19日, 9:31 pm
  3. [いいですね]

    投稿者: herorin | 2008年1月20日, 12:02 am

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

投稿者

アーカイブ

2008年1月
« 12月   2月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ななのにじいろ

ナナアート・にじいななのいろいろ記

波まかせ

ふじたプロの人生波まかせ

風と雲とバイクと・・・

蓋然性と偶然性との交差点

ふら散歩

しょーもないネタばかりですので心してお読みください。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。