僕は16歳で三無い運動華やかなりし時代に、親の理解もあって免許をとってバイクに乗り始めた。
当時からその後10年程度は、日本のオートバイメーカーは絶頂期を迎えて、いわゆるレーサーレプリカブームに至るんだけど、当然のように僕らも峠に出かけては腕を競っていたし、『ローリング族』なんて言葉もできたのもその頃からだっけ。
当時はWGP(レース界)もかなり盛り上がっていて、フレディ・スペンサーやエディ・ローソン、ワイン・ガードナーなどが有名どころではあったけど、僕が好きだったのはクリチャン・サロンという、フランスヤマハから出ていたフランス人ライダーだった。
いつも落ち着いた涼しい顔でサーキットに現れ、紳士然としているように見えて相当の粗忽者で、忘れ物がひどかったのは有名。(僕も忘れ物がひどいから通じるものがあるな)
走りもその風体からは想像出来ない、相当アグレッシブな走りで当時のレーサーの中では一番深いバンク角を、主流のハングオンでは無くリーンウィズで操り、それこそしょっちゅうコーナーで吹っ飛んでは怪我ばかりしてた。
それでも一旦ツボにハマると滅法速くてサーキットの最速ラップを叩き出していた気がする。
メーカー系ワークスのライダーとは違い、いつもサポート体制には恵まれていなかったところに、日本人として有りがちな判官ビイキになってたし、あのとてつもないライディングは憧れだった。
あのライディングに憧れてた事もあって、僕もしょっちゅう吹っ飛ばされては怪我してたけど(笑)。そこまで真似しなくても良いのに(^_^;)
彼は引退も、何だか大騒ぎすることなく静かだったなぁ、という記憶があるけど定かじゃない。
あれだけのライディング、ナカナカ最近は見ないけど、近年のWGPだったら彼のライディングスタイルにあってたのかも知れないなぁと思う。
きっと早く生まれちゃったんだね・・・。
[いいですね]
[いいですね]
herorinさん >>車以上にその人の趣味志向が顕わになるのがバイクという乗り物だと思いませんか?僕はやっぱりココがFundamentalなのかも知れません、いわゆる小僧乗り(^_^;)
なんで13年も乗っていなかったのか、久々に乗り始めて本当に後悔してますね。
いまはその13年間の失われた時間を少しでも取り戻せればな、と思って乗っています。
nobukiさん>>nobukiさんの、その読破した書物の数に裏付けられた文章には足元にも及ばないかも知れませんが、その時その時の自分の素直な気持ちが書いていけるよう、頑張ってみますね。
あぁ、しかし恥ずかしいですね(笑)